殺人率が最も高い国はスウェーデン

殺人率が最も高い国はスウェーデン AOL EN AOL EDITORIAL 2021年10月28日 午後0時58分 スウェーデンは北欧のモデル国と言われていますが、見かけによらず、EUで最も殺人率が高い国です。特に銃器は大きな問題です。 犯罪総数ではスウェーデンは1位ではありませんが（アイルランドが1位）、致死的暴力の被害者数は、他のEU諸国では減少しているのに対し、スウェーデンでは着実に増加しています。EUでは、平均して100万人のうち8人が致命的な暴力の被害に遭っています。スウェーデンでは現在、100万人あたり12人となっています。今週、ストックホルム郊外の自宅前で射殺された19歳のラッパー、アイナーは、致命的な暴力の著名な犠牲者の一人です。暴力団との関連が疑われています。 銃器は大きな問題である スウェーデンの犯罪防止諮問委員会が5月に発表した報告書には、この問題の深刻さが記されています。致命的な暴力全体と銃による暴力は、ヨーロッパのすべての国で着実に減少していますが、スウェーデンでは増加しています。特に、銃による暴力は大きな問題であると研究者たちは述べています。2011年以降、スウェーデンでは銃器による殺人事件が3倍に増加しています。 その理由は多岐にわたります。 報告書では、その理由として、麻薬密売、ギャング、警察への信頼感の欠如などを挙げています。また、「伝染効果」という言葉がありますが、銃器を使った殺人事件が増えれば増えるほど、暴力が普通のことになり、問題解決のための代替手段のように見えてきます。この報告書によると、暴力は主に若い男性に影響を与えています。20-29歳の年齢層では、スウェーデンの殺人事件の発生率は、他のEU諸国の4倍以上となっています